1月17日に南魚沼市の隣にある、十日町市にある「井沢和紙工房」さんに行って来ました。
十日町には江戸時代から「井沢紙」という伝統的な産業がありました。厚めで丈夫な「伊沢紙」は、傘紙・凧紙・障子紙などに使われることが多かったそうです。冬は紙すきの時期に当たるということなので、今回和紙すき体験をやってきました!!
例年雪深い十日町は、背丈以上の雪に囲まれていました。家の上にはズッシリと積もり、一体どこまで耐えられるのだろうと言った感じ。
そんな中に、井沢和紙工房はあります。
雪に苦戦して大遅刻したのにも関わらず、工房の山本さんが暖かく迎えてくれました!!
左; 煮るとこんな感じに裂けるようになります。この段階で紙の繊維の様なものが見て取れます。
右; なぎなたビーターという機械にて叩いた後の楮。ポケットの中に入れっぱなしのまま洗濯してしまったティッシュのような感じ。
練りに使われているトロロアオイはアオイ科でオクラの仲間。なのでネバネバ~としています。根を叩いて水に浸けて粘りを引き出します。
このネバネバでヌルヌルな練りで紙を固めるのかと思ったら大間違い!見た目は糊の様にも見えますが、実は全く逆の使い方です。
「ポケットに入れたまま洗濯してしまったティッシュは乾くとまた固まっているでしょ!?糊を使わなくても繊維と繊維は水が抜けると絡みついて固まります。紙の厚さを均一にする為にヌルヌルの練りをいれて水の中の楮の繊維をバラバラにしてあげるんです。そうする事によって暑さが均一でしっかりと繊維が絡みついた丈夫な紙を作ることが出来ます。なのでこれは糊ではなく練りなんです!」
と山本さんが教えてくれました。
この練りと楮を水に混ぜて紙の材料づくりは完成!
さぁ材料が完成したところで実際に紙すきです。
一通り教えてもらってチャレンジ!
見るのとやるのでは大違い(笑)
簾桁(すけた)ですき船の中の材料をすくって揺らすのですが激しすぎてこぼれちゃったり遅すぎて下に抜けちゃったり・・・
結果的にタケのは少々薄めの紙になりました(笑)
練りに使われているトロロアオイはアオイ科でオクラの仲間。
このネバネバでヌルヌルな練りで紙を固めるのかと思ったら大間違
「
と山本さんが教えてくれました。
この練りと楮を水に混ぜて紙の材料づくりは完成!
さぁ材料が完成したところで実際に紙すきです。
一通り教えてもらってチャレンジ!
見るのとやるのでは大違い(笑)
簾桁(すけた)ですき船の中の材料をすくって揺らすのですが激しすぎてこぼれちゃった
結果的にタケのは少々薄めの紙になりました(笑)
すき上がった状態!!ちなみにこれは山本さん作
さて、これを別の容器に移し替えて水気を取ります。これにも結構なコツが必要!!
体験では、水気の切り方がスゴイ!!!!!ちょっと感動ものです☆
なんと専用の機械(下に細い溝が開いていて掃除機のスゴイやつとつながっています)で一気に水気を吸い取っちゃう!!!色の違う所がちょうど境目です。
体験では、水気の切り方がスゴイ!!!!!ちょっと感動ものです☆
なんと専用の機械(下に細い溝が開いていて掃除機のスゴイやつとつながっています)で一気に水気を吸い取っちゃう!!!色の違う所がちょうど境目です。
水分がなくなると、きれいに剥がす事が出来ます。
そして乾燥方のさせ方で二度目の衝撃!!!!!!
中に、60度のお湯が流れている鉄板に貼り付けて残りの水気を蒸発させます。上から蒸発していく湯気がわかりますか!?
よく、和紙などで表と裏の質感が違ったりしませんか?ツルツルとザラザラ。それは、この様に鉄板に貼り付けて乾燥させているからだそうです!!
次の人がすいて貼り付けに来る頃にはもう完成です。
これが完成品の「井沢紙」☆ ゴミのように見えるのは楮の皮です。物によってしっかり取り除いたり、多めに残して柄にしたりするそうです。なので一つ一つに個性があって味があります。
楮の繊維は比較的長いため、しっかりと繊維同士が絡みついていてとても丈夫な紙に仕上がります。
なので、この井沢紙をちぎってみようとしてもなかなかの強敵!二枚重ねにもなると簡単には切ることは出来ません。
また、このように二色あります。
下のは、そのままの生成り色。上のは、漂白したもの。
漂白といっても、薬剤に浸ける訳ではありません!!楮の皮を剥いたものを雪の上に寝かせておきます。そうすると、雪からの水蒸気と、そこに太陽からの紫外線が照射されることでオゾンが発生し、漂白効果で白くなるんだとか。 昔の人ってホントスゴイなぁ~と思わされます。
ちなみに、良く織物なども雪さらしをすると耳にしたことがありましたが、これも同じ原理。動物性の繊維(繭からなど)では無理で、植物由来の繊維でないといけないそうです。
南魚沼市の塩沢で昔から織られてきた、国の重要無形文化財にも指定されている「塩沢紬」もその技法を取り入れています。
だから、紙作りや織物は冬なんですね!!
今回、とってもいい経験が出来ました!!本当に楽しかったし、リーダー達とも秋に紙作りについて話していた矢先でしたし、これをいい形で夏の体験村キャンプにつなげていければと思います☆
そして乾燥方のさせ方で二度目の衝撃!!!!!!
中に、60度のお湯が流れている鉄板に貼り付けて残りの水気を蒸発させます。上から蒸発していく湯気がわかりますか!?
よく、和紙などで表と裏の質感が違ったりしませんか?ツルツルとザラザラ。それは、この様に鉄板に貼り付けて乾燥させているからだそうです!!
次の人がすいて貼り付けに来る頃にはもう完成です。
これが完成品の「井沢紙」☆ ゴミのように見えるのは楮の皮です。物によってしっかり取り除いたり、多めに残して柄にしたりするそうです。なので一つ一つに個性があって味があります。
楮の繊維は比較的長いため、しっかりと繊維同士が絡みついていてとても丈夫な紙に仕上がります。
なので、この井沢紙をちぎってみようとしてもなかなかの強敵!二枚重ねにもなると簡単には切ることは出来ません。
また、このように二色あります。
下のは、そのままの生成り色。上のは、漂白したもの。
漂白といっても、薬剤に浸ける訳ではありません!!楮の皮を剥いたものを雪の上に寝かせておきます。そうすると、雪からの水蒸気と、そこに太陽からの紫外線が照射されることでオゾンが発生し、漂白効果で白くなるんだとか。 昔の人ってホントスゴイなぁ~と思わされます。
ちなみに、良く織物なども雪さらしをすると耳にしたことがありましたが、これも同じ原理。動物性の繊維(繭からなど)では無理で、植物由来の繊維でないといけないそうです。
南魚沼市の塩沢で昔から織られてきた、国の重要無形文化財にも指定されている「塩沢紬」もその技法を取り入れています。
だから、紙作りや織物は冬なんですね!!
今回、とってもいい経験が出来ました!!本当に楽しかったし、リーダー達とも秋に紙作りについて話していた矢先でしたし、これをいい形で夏の体験村キャンプにつなげていければと思います☆